①塗り替えのタイミングが分からない

外壁や屋根の塗り替え時期は見た目の変化だけでは判断が難しく、「何年経ったら塗り替えるべきなのか分からない」とお悩みの方は多くいらっしゃいます。一般的に塗装の耐用年数は10年程度と言われていますが、使用されている塗料の種類や、立地環境、施工の品質などによっても劣化のスピードは大きく異なります。

 

例えば、秦野市は自然が豊かで湿度も高い地域が多いため、日当たりの悪い面ではコケや藻の発生が早く、見た目以上に塗膜が傷んでいるケースも珍しくありません。塗り替えのタイミングを見極めるポイントとしては、「色あせ」「チョーキング（壁を触ると白い粉が付く）」「ひび割れ」「コーキングの劣化」などの症状が目安となります。

 

これらの劣化サインが見られる場合、塗膜の防水性能が落ちている可能性が高いです。この状態を放置することで建物内部にまで雨水が浸入し、下地の木材や断熱材が傷む恐れもあるので注意が必要です。

 

早すぎる塗り替えはコスト的に無駄が出ますが、遅すぎる塗り替えは補修範囲が広がってしまい、かえって費用負担が増える原因にもなります。そのため、築年数だけに頼らず、外壁や屋根の状態を定期的にチェックし、気になる症状があれば専門業者に無料点検を依頼することが大切です。

②築年数が古く雨漏りが心配

築15年以上経過した住宅にお住まいの方の中には、「最近、天井にシミが出てきた」「強い雨のあとは室内がジメジメする気がする」といった不安を抱える方も少なくありません。こうした症状は、目に見える雨漏りの前兆であることも多く、屋根や外壁の防水機能がすでに限界に近づいているサインの可能性もあります。

 

屋根材や外壁材というのは、直射日光や風雨、気温の変化によって少しずつ劣化し、防水性が低下していきます。最初は塗膜のひび割れやコーキングの硬化といった軽微な症状でも、やがて防水層を突き抜けて構造材まで水が浸透すれば、雨漏りや断熱性能の低下を招くだけでなく、シロアリなどの被害を誘発する可能性もあります。

 

そのため、雨量の多い地域などは、築年数が進むほど雨漏りの可能性が高まる傾向にあるわけです。雨漏りが発生してからの補修では、内装や断熱材の交換も含めて工事が大掛かりになり、費用も時間もかかってしまいます。

 

このような理由からも、雨漏りが起きる前のメンテナンスが非常に大切です。築年数が古くなってきた住宅は、一度プロの業者に点検してもらい、屋根や外壁の状態を把握したうえで、最適な施工時期を見極めることが後悔しないリフォームにもつながります。

③外壁リフォームの費用をなるべく抑えたい

外壁や屋根のリフォームは比較的大掛かりな工事になるため、なるべく費用を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、外壁リフォームのメンテナンスを怠ると下地補修の範囲や工事が増えてしまうため、かえって費用がかさんでしまうことも少なくありません。

 

そのため、外装リフォームの費用を抑えるためには、定期的にメンテナンスを実施することが大切です。また、使用する塗料や屋根材のグレードを耐久性の長いタイプにするのも非常に効果的です。

 

使用する塗料のグレードはコストに直結しますが、「耐用年数の長い塗料＝高額」というわけではなく、住宅の状態や環境に合った塗料を選ぶことで、最終的なメンテナンス費用を抑えることができます。

 

なお、火災保険や自治体の補助金を活用できるケースもあります。例えば、風災や雪害による破損があった場合、保険が適用されることもあるため、まずは専門業者に相談してみるのが安心です。費用を抑えるポイントを押さえつつ、品質も妥協しないバランスのとれたリフォーム計画を立てることが、後悔しない外装リフォームを実現させるためにも重要です。