①外壁と屋根の老朽化が目立ってきた

建物の築年数が10年を超えると、外壁や屋根には自然と経年劣化が現れます。ただし、横浜市金沢区では海風や塩分を含んだ湿気の影響で、通常よりも早く劣化が進むケースも少なくありません。

 

外壁であれば塗膜の色あせやチョーキング（粉吹き）現象、クラック（ひび割れ）、コケやカビの発生などがそのサインです。屋根においても色むらやコケの繁殖、瓦やスレートのずれ、金属部のサビといった症状が老朽化の証となります。このような劣化を放置すると、見た目の問題だけでなく、建物の耐久性や断熱性、防水性にも悪影響を及ぼします。

 

例えば、塗膜が劣化すれば防水性能が低下し、雨水が外壁材や屋根材の内部に浸透しやすくなります。その結果、下地が腐食したり、湿気によって内部にカビが発生したりと、建物全体の寿命を縮める原因にもなりかねません。

 

外装の老朽化が気になり始めたら、まずは専門業者による点検を受けて、現状の状態を正確に把握することが大切です。塗装メンテナンスで済む場合もあれば、一部の外壁材や屋根材を交換する必要もあります。どちらにしても、早期対応がコストを抑えつつ住宅の安全性を保つためのポイントとなります。

 

なお、横浜市金沢区のように塩害や湿気が発生しやすいエリアでは、通常よりも耐候性や防水性に優れた塗料・建材を選ぶことも重要です。長寿命タイプのフッ素塗料や無機系塗料、防カビ・防藻機能を備えた塗料などを選ぶことで、再塗装の頻度を抑えながら、住宅の外観と機能性を維持することができます。

②築年数が古く雨漏りを起こさないか心配

築20年、30年と年数が経過した住宅では、目に見える劣化だけでなく、構造内部で進行しているダメージにも注意が必要です。中でも雨漏りの発生は、住宅の寿命に直結する深刻な問題として認識しなければなりません。

 

最初は小さなひび割れや隙間から始まることが多く、気づかないうちに室内の天井や壁に染みができていたというケースも少なくありません。金沢区のような沿岸地域では、台風や集中豪雨によって屋根や外壁に強い雨が吹きつける機会も多く、雨水が浸入する可能性も高くなりやすい環境です。

 

また、古い住宅では施工当時の防水が劣化していることもあり、今の環境に適した補修・改善が必要なケースもあります。例えば、防水シートの劣化や、コーキングの硬化・破断、モルタル外壁のクラックなどは、見落とされがちな雨漏りの原因です。

 

雨漏りの初期症状を見逃さないためにも、定期的な点検を行うことが大切です。屋根や外壁の専門業者に依頼すれば、ドローンや赤外線カメラを使った調査によって、目視では確認しにくい劣化箇所もチェックしてもらえます。

また、雨漏りが起きる前にリフォームしておくことで、家全体の寿命を延ばすことができ、将来的な修繕費の負担も軽減することができます。

③訪問営業で劣化を指摘されることが多くなった

最近になって訪問営業の業者から「外壁が劣化していますよ」「このままだと雨漏りしますよ」と声をかけられる機会が増えていませんか？　特に築10年を超えた家や、見た目に少しでもくすみやヒビがあると、営業の対象になりやすいのが現状です。

 

もちろん、指摘された内容がすべて間違っているわけではありません。しかし、中には不安をあおって不必要な工事を迫るような悪質な業者も存在しているため、十分な注意が必要です。

 

「すぐに契約すれば割引する」「今日中に決めれば特別価格になる」といった言葉でせかしてくる場合は特に警戒しましょう。大切なのは、営業トークに惑わされず、自分で外装の状態をしっかりと確認することです。不安を感じた場合は、まず信頼できる地元の専門業者に無料点検を依頼し、第三者の視点で劣化状況を判断してもらいましょう。

 

複数の業者から見積もりを取って比較することも、不当な価格で契約してしまう可能性を防ぐためには効果的な方法です。「劣化を指摘された＝すぐに工事が必要」とは限りません。実際には塗装メンテナンスで十分に延命可能な場合も多いので、焦って契約するのではなく、冷静に判断し、比較検討をすることが重要です。