屋根のコケやサビが目立ち雨漏りが心配になってきた

横浜市南区は、海からの湿った風などの影響を受けやすく、屋根にコケや藻が発生しやすい立地環境といえます。特に日当たりが悪い北面や隣家との距離が近い住宅では、屋根に日が当たらず常に湿った状態になり、コケなどの微生物が繁殖しやすくなります。

コケは屋根材の隙間やひび割れにも根を張るため、そのまま放置すると屋根表面の塗膜を傷つけることもあり、防水性能を著しく低下させてしまう原因になります。その結果、屋根内部に雨水が入り込み、下地の腐食や雨漏りへとつながることもあるので注意が必要です。

また、築年数が経過したスレート屋根の棟板金やトタン屋根は、塗装が剥がれて鉄部からサビが発生するケースも見られます。特に南区のように潮風が届く地域では、金属部分の腐食が早く進む傾向があり、屋根材の一部がめくれたり、打ち込んである釘が浮いたりすることもあります。

こうした劣化を放置するとかえって修繕費が膨らむため、不具合に気づいたら早めの点検と塗装によるメンテナンスをすることが大切です。屋根塗装では、高耐久のシリコン塗料やフッ素塗料、遮熱機能付きの塗料を選ぶと効果的です。中でも遮熱塗料のような塗料なら夏の室温上昇を抑え、快適な住環境を保つこともできます。

なお、南区のような湿気の多い地域では、防藻・防カビ性能を備えた塗料を選ぶことで、屋根の清潔さを長く保つことが可能です。劣化サインが見えたら早めに専門業者へ相談し、住まいを雨漏りから守りましょう。

築年数が経ち外壁の色あせやひび割れが気になる

築年数が20年以上経過した住宅では、外壁の塗膜も劣化し、色あせやチョーキング現象（壁を触ると白い粉が付く現象）が見られるようになります。これは紫外線や雨風の影響で塗料の樹脂が分解され、防水効果が失われている状態です。住宅の場合、日当たりの強い南面と、湿気がこもる北面で劣化の進行速度が異なるため、部分的にムラも出やすくなります。

また、モルタル外壁では温度差や乾燥の繰り返しにより「ヘアクラック」と呼ばれる細いひび割れが発生します。これを放置すると雨水が内部に浸透するため、下地の木材が腐食する原因になります。外壁の色あせや小さなひび割れを見つけた段階で塗装を行うことが、もっともコストを抑えながら建物を守るポイントです。

外壁塗装には、シリコン塗料やラジカル制御型塗料などが人気です。これらは紫外線に強くコストパフォーマンスに優れており、長期間美観を維持することができます。なお、南区のように海風と排気ガスの影響がある地域では、汚れが付着しにくい低汚染型塗料を選ぶと清潔感を保ちやすくなります。塗装は外壁の見た目を美しく整えるだけでなく、防水性の向上によって住まい全体を快適に保つことができる重要なメンテナンスということです。

排気ガスや潮風で外壁の汚れや腐食がひどい

横浜市南区は、首都高速道路や鎌倉街道など交通量の多い道路に囲まれた地域であり、車の排気ガスによる黒ずみ汚れが外壁に付着しやすい環境といえます。白や明るい色の外壁では汚れが目立ちやすく、築年数が経つと全体的にくすんだ印象になります。

また、南区の一部地域は海からの潮風を受けるため、塩分による金属部の腐食も進みやすく、雨どいの金具やシャッターまわりのサビが目立つケースもあります。これらの汚れや腐食は放置すると外観の美観を損なうだけでなく、塗膜を傷つけ、外壁材自体の劣化を早める要因になります。

このような外壁の黒ずみやサビを防ぐには、定期的な洗浄や高耐候塗料による再塗装が効果的です。特に南区のような海風地域では、塩害対策として防サビ性に優れた塗料や、汚れが雨で自然に流れ落ちるセルフクリーニング機能を持つ塗料を選ぶとよいでしょう。

そのほかにも、外壁材と金属部の取り合い部分などは特に劣化が進みやすい箇所です。施工時にコーキング（シーリング）を正しく充填し、防水処理を丁寧に行うことで、腐食や剥がれのリスクを大幅に減らせます。見た目だけでなく、長期的に安心して暮らすためには、環境に合わせた塗装プランを立てることが大切です。