①古びた外観を元通りにしたい

年月を重ねるごとに外壁や屋根の色あせ、くすみ、汚れといった劣化が目立つようになるため、「そろそろ見た目をリフレッシュしたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。周囲に新築やリフォーム済みの住宅が多い環境では、自宅の古さが際立って見えることもあるため、美観の回復は大きな関心事となります。

 

中でも、外観の印象を大きく左右する要素は「色」と「質感」です。劣化が進むと、塗膜の艶が失われ、チョーキング（白亜化）現象や汚れによって全体がくすんで見えるようになります。

 

こうした状態を改善するには、外壁塗装によるリフォームが非常に効果的です。最新の塗料には耐候性や低汚染性に優れたものが多く、長期間美しさを保てる仕様になっています。また、単に元の色に戻すだけでなく、外観デザインを一新する機会としてもリフォームは有効です。

 

例えば、外壁と屋根のカラーコーディネートを工夫することで、モダンで洗練された印象に生まれ変わらせることもできます。色の選定にあたっては、周辺環境との調和を意識しつつ、汚れが目立ちにくい色みや、採光の影響を受けにくい塗料を選ぶとよいでしょう。

 

外観を整えることは単なる美観の向上だけでなく、住まいに対する愛着や満足感、さらには近隣からの印象にも好影響を与えることができます。

②ひび割れも多く雨漏りが起きないか心配

外壁や屋根にひび割れが目立つようになると、多くの方がまず心配するのが「雨漏り」です。築10年以上が経過している建物では、外壁やコーキングの劣化が進みやすく、ひび割れ（クラック）は避けられない現象です。

 

初期段階では見た目の問題にとどまることもありますが、放置すればそこから雨水が侵入し、建物内部の防水層や構造体に深刻なダメージを与えるおそれがあります。台風や豪雨の際には、ひび割れを伝って雨水が内部に浸透し、見えない場所でじわじわと腐食やカビを引き起こす可能性があります。

 

また、冬場にはひび割れ部分から浸入した水分が凍結・膨張することで、さらに割れが拡大する凍害も発生する可能性があるため注意が必要です。外壁のひび割れには、表面の塗膜だけが割れている「ヘアクラック」と、下地まで達している「構造クラック」があります。

 

特に後者は放置すると非常に危険で、雨漏りや外壁の剥落につながることもあるため、専門業者による診断と早めの補修が必要不可欠です。補修方法としては、シーリング材やモルタルでのクラック補修、ひび割れ専用の弾性塗料による塗装などが一般的です。

 

深刻な場合は外壁材の一部張り替えを検討することもありますが、早期に対応すれば多くは塗装による表面処理で十分に対応できます。ひび割れは「放置しても問題ない」と思われがちですが、それが雨漏りや構造劣化の入口になることを考えれば、早期の点検とメンテナンスこそが結果的に費用を抑えることにもつながります。

③外壁に触れると手に白い粉が付くようになった

外壁に触れたときに手に白い粉が付く現象は、「チョーキング（白亜化）現象」と呼ばれます。これは、紫外線や雨風の影響によって塗膜が劣化し、塗料の顔料成分が粉状になって表面に浮き出ることで起こります。

 

築10年を超える住宅でよく見られる現象で、特に南向きの外壁など、日差しが強く当たる場所で顕著に現れます。チョーキングは外観の美しさを損なうだけでなく、塗膜本来の保護機能が失われているサインでもあります。つまり、建物を紫外線や雨水から守るバリアとしての役割が弱まっている状態です。

 

このまま放置すると、外壁材そのものが直接風雨にさらされることになり、ひび割れや反り、カビや藻の発生といった二次的な劣化が進行します。横浜市戸塚区は、南側に広がる海からの潮風や湿度の高い気候により、外壁の劣化が進みやすい地域です。特に交通量の多い国道沿いや坂の多い地域では、チョーキングに加え排気ガスや土ぼこりの付着も重なって、外壁が一層汚れて見えることもあります。

 

このような状態になった外壁は、再塗装すべきタイミングだといえるでしょう。下地の洗浄を丁寧に行い、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で新たな塗膜を形成することで、外観の美しさを取り戻すと同時に、防水性や耐候性も回復させることができます。

 

また、最近ではチョーキングが起きにくい高耐久塗料も登場しており、ライフサイクルコストの低減にもつながります。家を長持ちさせたい、再塗装の頻度を減らしたいという方には、こうした塗料の選定も重要なポイントです。