①外壁の汚れが目立ってきて気になる

長年住み続けていると、ふとした瞬間に外壁の汚れが気になることがあります。東京都足立区では、環七通りや国道4号、首都高速中央環状線など幹線道路の交通量が多く、排気ガスや粉じんが外壁に付着しやすい環境です。

 

また、冬の北風や春の花粉、夏場の強い紫外線など、外的要因によって外壁の表面は常に劣化と汚れにさらされています。白やクリーム色など明るい色の外壁は、特に雨だれや黒ずみが目立ちやすく、見た目の印象を大きく損ねてしまいます。仮に家庭用の高圧洗浄機での清掃を試みても、汚れが塗膜の奥まで浸透していると落としきれず、むしろ外壁材にダメージを与えてしまうこともあるので注意が必要です。

 

外壁の汚れが気になりだしたら、それは塗り替え時期のサインの一つです。近年では低汚染性の塗料や親水性のある塗料など、汚れが付着しにくく、雨とともに洗い流す機能を持つ製品も多く登場しています。単に外観をキレイにするだけでなく、こうした機能性を持つ塗料を選ぶことでメンテナンスの負担を減らし、美しい状態を長期間保つことが大切です。

②老朽化による色あせ・退色を直したい

築10年以上が経過すると、外壁や屋根の色が薄くなったり、鮮やかさが失われたりする「色あせ」や「退色」の症状が目立ち始めます。これは紫外線や雨風など、自然環境に長くさらされたことによる塗膜の劣化が主な原因です。

 

日照時間が長い地域や、夏場に高温多湿が続く地域、冬に乾燥した北風が吹く地域では、塗膜の表面が次第に分解され、ツヤがなくなり、色がくすんでいく現象が起こりやすい傾向があります。色あせを放置すると見た目が古びた印象になるだけでなく、防水性や耐候性といった塗膜本来の機能も徐々に失われていきます。

 

その結果、外壁材そのものが劣化し、最終的には張り替えなど大規模な補修が必要になる可能性もあるでしょう。こうした状況を防ぐためには、色あせの状態で放置せず、早めに塗り替えることが効果的です。

 

塗料には耐候性の高い「ラジカル制御型」や「フッ素」、「無機」系塗料などがあり、それぞれ耐用年数やツヤ感が異なります。外観を一新したい場合は、艶あり・艶消しの選択や色の見直しも含めて検討することで、機能性と美観の両立が図れます。

③外装リフォームの適正価格を知りたい

外壁や屋根の塗装リフォームを考える際、多くの方が気になるのが「適正価格はいくらなのか」という点ではないでしょうか。相場を知らずに業者に見積もりを依頼すると、工事項目や費用の内訳に不安を覚えるケースもあるでしょう。

 

外装リフォームは住宅の形状や築年数、使用する塗料によって価格帯が大きく異なります。見積もり価格には足場代、高圧洗浄、下塗り・中塗り・上塗り、付帯部の塗装などが含まれているのが通常ですが、それ以外にも「諸経費」「雑費」などの名目で費用が加算されることもあります。

 

適正価格を知るには、2～3社の相見積もりを取り、項目ごとの比較を行うことが大切です。また、塗料のグレードによっても10万～30万円の差が出ることがあるため、耐用年数や保証内容を見ながら、将来的なランニングコストも視野に入れて選びましょう。

 

単に安さだけで判断せず、施工実績やアフターサービスなども総合的に評価することで、安心できるリフォームにつながります。